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静かな湖畔に

Category: OTHER  
20091110_744367.jpg
(バス釣りは楽しいですが・・・)



何年か前の今ぐらいの時期に山間の少し大きめの野池にカナディアンカヌーで出掛けました。狙いは、ブラックバス。

ちょっと冬型の気圧配置が残っていて西寄りの風が少し強かった、そんな日です。
風裏をメインにトップウォータープラグをポイントに投げ入れていきますが、こんな時期にそうそう釣れるもんでは有りません。

それでも空は晴れていましたし、何より誰も居ない山の中の野池で浮いているのは気持ちの良いものでした。

別に、絶対に釣って帰らねばと言う気負いは有りませんので、釣れなくても余裕です。浅場にバウを突っ込んで上陸し、春の日差しを浴びながらコーヒーを沸かし始めました。

ここまで1バイトあったかどうか、強風の波立つ水面でちゃんと出たかどうか怪しいのが1回のみです。

出来あがったコーヒーをすすっていると、何やらサイレンのような音が近づいて来ました。こんな山の中で山火事かなと思い辺りを見まわしても煙は見えません。

コーヒーを飲み干すと釣りを再開。しかしサイレンの音は更に大きくなり近づいている感じでした。そして暫くすると山の中から藪こぎするようなガサガサと言う音とトランシーバーで交信するような音が聞こえてきました。

そして、突然大きな声で「おーい、おーい!」と呼ばれました。びっくりして振り向くと防火服を着た消防士が2名、岸から呼んでます「この辺で~、人が池に落ちたと言う情報が入ったんやけど~、知らんか~?!」と。

池に着いてカヌーを下ろした時からその時まで、人は一切見てないので「誰も見かけていませんよ~!」と返しました。すぐ近くにも違う池があるので、まさか自分が今浮いている池に落ちてないだろうと悪い結果から逃げるように考えたかも知れません。消防士はどこかに行ったので、釣りを再開しました。

また暫くすると藪漕ぎの音とともに消防士1人が現れ、「この池や~、この池に落ちた~!舟に乗せてくれ~!」と言います。これは大変だと思い消防士の待つ岸に漕ぎ着け、かなり危なっかしく消防士に乗ってもらいました。しかし、ここで失敗。

カヌーは、2人乗りの時は1人乗りの時とバウが逆になるのです。1人目が1人乗りの時のシートに座ったまま、もう一つのシートに同乗者が乗ると、もう一つのシートはかなり前寄りになっている為、フロントヘビーの重心になります。

しかもこの消防士、この銀色の防火服が重いのか?また結構なガタイだった事も加わり、バウが突き刺さったような状態になっていました。直進性が全然無く、消防士が「あっちに漕いでくれ!」と言いますが、この一刻も争う状況と強い使命感からか、更に前のシートから前のめりに身を乗り出すので、ますますまっすぐ進まず、大きく蛇行を繰り返しながら進みました。

シングルパドルでのパドリングもめちゃくちゃ重く、四苦八苦しながら10分ぐらい漕いだでしょうか、最初カヌーを下ろした場所の近くまで戻ってきましたが、岸に消防士が5人ぐらい居て、何やら大きな声で喋っています。カヌーに乗せている消防士が、その5人の消防士が居る場所に着けろと言うので近づけると、岸から水中にアルミのハシゴのようなものが突き刺さっていて、そのハシゴの上をタンカがスライドして水中から出て来ようとする瞬間にカヌーは着岸しました。

そして、そのタイミングで水中から出てきたタンカにロープで縛りつけられていたものは、蒼白な顔をした、おじいさん!死んでます。

酒に酔って自分のヤマでも見に来たんだろうと消防士は言ってました。おじいさんの上がっていく横には、タイヤが天を向きつつも岸際の草木に完全に水没する事を阻まれたスーパーカブが。

えらい日曜日になったもんでした。



それからは、その野池には行っていません。







おわり



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Comments

No title
うわーー!うわー!怖いよー!なんてこったい。
No title
嫁さんも怖い言うてましたわ。
No title
こんな良いバスがいるのに・・・
き、きにしない・・・
き、き、き、きにしない・・・
う~んダメ・・・
あ゛~思い出しちゃった・・・
No title
Kさん、こんな記事書いたら…
寝る時に目をつぶるとおじいさんの…
あ"~っ!
No title
バラバラでなくて良かったですね?
No title
ほんまですわ。


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